囲碁公開対局 その4
さあ!
白からコウに仕掛けられてまいりましたね。
この白からのコウ立てを一回キクとなると、
白からのコウ立ては、ここにいくらでもできてしまいます。
逆に黒からのコウ立ては、局面にほとんどないなのですね。
ここは気合いをこめて、「バシッ」とコウを解消しました!
ここでも場内に「どよめき」が起こりました。
「右上の隅の黒四目さえ死ななければいい」と・・・。
黒11までとなって、左上の大石とつながったのも大きい。
途中黒❺と白をへこましたのも気持ちよかった。
まだしっぽの4目は落ちる可能性はあるものの、
白の地はそれほど増えていないということですね。
ということは黒字が十数目減ったくらい。
これに対して黒の成果は左下にゆうに20目は下らない。
でも相手は百戦錬磨のアマチュアのトップ。
やはり「必殺手」が飛んできました。
左下の黒模様に殴り込みです。
こういうところがポイントなのですね。
アマの高段者はこういう仕掛けから、
勝負をひっくり返すワザをいくらでも
持っているのですね。
左下の星につけられた局面。
あなたならどう対処しますか?
「次の一手」に出てきそうな局面ですね。
ここは必死に考えました。
取りあえず選択肢は二つ。3の十七に隅から抑えるか、
5の17と右から抑えるか。
隅から抑える手は、どうも左辺を小さな地にされそうで
結局選択肢から外しました。
やはり敵の意図は、
「黒字を左側に押し込めて、下辺で白模様を作ること」
こう読んだのです。
そのあと11手まで。
どうです?
黒は最強にがんばった手を打ちました。
結構難しかったようですが、これが最強かつ最善だったみたいです。
局後このあといろいろ検討されましたが、
なかなか白も頑張れないようです。
それで白は右から①と当てて③、7の15(❹の上)にかけるくらい。
結局白は13までで、後手を引くことになり、
黒14とまた「パシッ!」
これも気持ちの良い手でした。
これも最善の手だったみたいです。
黒は勝利へと一歩近ずいたところ。
それでも、まだ分からないのが碁なのですね。
そこがまた碁の面白味でもありますが・・・。
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