囲碁公開対局 その3
さあ次のハイライト!
再三黒は、左上の隅の黒を守らなかったものですから、
ついに白が△とハネてきました。
打たれてみると分かりますね。
黒の一段の根拠が完全に奪われています。
しかも、続けて3の二に下がっても黒の目がないのですね。
同時に、左辺の白のイキが確保されているのですね。
まさに急所の一手だったのです。
ここでハタと気が付いて、どうしようか迷いました。
頭に浮かんだのは、9の九と一間にトンで逃げる手ですね。
多分それが正解だったようです。
局後の検討でも上手の方々が皆言っていました。
でもこの碁は、方針として「左下の模様を大事にしよう」と
思って打っていたのですね。
そこでまた思い切って「手を抜いて」
下辺の星に打ちました。
当然、白は黒が打たなかったところへ②とボウシ。
黒は❸とコスンで逃げればいいという考え。
黒は15手まででとりあえず左辺へ根拠らしきものをもって
逃げましたね。
打っているときは、これで十分とも思っていたのですが、
局後黒15は15の六に打てば、しっかり地も確保できたと
指摘されました。
しかし対局心理としては、右辺を囲っても三々がまだ残っているし、
何より、まだまだ不安定な中央の白にくらいついて、
左下の黒模様を大きくしたい考えだったのですね。
でも、この局面までで、黒も全体が安定して、いよいよ左下の黒模様が
どうなるかの場面ですね。
黒が右上を守らなかったものですから、右辺は破られました。
いよいよ左辺に⑤と手を付けてきました。
ここで迷いましたね。
黒は2の十一と左へ下がるか、4の十一と右につなぐかの選択です。
練習碁ならノータイムで左へ下がったと思うのですが、
白があまりにも「堂々と」打つものですから、
「読み切って打っているのか」とさえ思ってしまったのですね。
(これは局後相手はそれほど読んでいないかったと
コッソリ教えられました。
これこそが上手特有のハッタリなのですね。
下手は気を付けなければいけません・・・。)
ただ実際に下がると、それのアジで左下隅の三々あたりが
かなりイヤらしかったのですね。
結局❶とついでしまって、思いがけずコウ。
(②は2の十一)
そこで白が⑧とコウ立てを打ちます。
ここでもまさにハイライトですね・・・。
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