走ることについて語るときに僕のかたること その7
村上さんは週に60キロを走ることを習慣としているそうです。
しかも朝5時起床で夜は10時就寝。
実に健康的ですね。
「こんな作家がいるのか?」
これは正直不思議に思いました。
私の今までの「人気作家像」というのは、
「新宿のゴールデン街で朝まで飲んでいる・・・」
「銀座の文化人専用の高級クラブで飲んでいる・・・」
そんなイメージなのですね。(すいません)
中野や杉並でも作家がよく来る「老舗の飲み屋」がありますね。
どうも、作家=不健康 というイメージなのでしょうか。
本当に今までの作家のイメージを覆すようなお方です。
それどころか、
「村上さんみたいに毎日、健康的な生活を送っていたら、
そのうち小説が書けなくなんじゃありませんか?」
事実こうまでよく言われるそうです。
日本人には「・・はこうあるべきだ!」みたいな方が多いですからね。
きっと作家仲間や出版社から、「今晩銀座で飲みませんか?」
くらいは、間違いなく数百回は誘われたのでしょう。
そういう世俗的な付き合いをすべて断って
健康的に毎日マラソン・・・。
小説家としてそれに対し、本書で理路整然と反論しています。
それはぜひお読みください。
また最後の箇所に、
「ではなぜこんなにも今まで走ってきたか」
の理由をキチンと述べています。
「もっと本格的なトライアスロン大会にがんばってトライすることも、
正直言って、興味がなくはないのだが、そこまでいってしまうと、
日々の練習に時間を取られて(間違いなくとられて)、
本業に差支えがでてくるのではないかという危惧がある。」
つまり、
「こうして運動を続けているのは、小説をしっかり書くために
身体能力を整え、向上させることが第一目的」
これが本当の理由なんだそうです。さらに
「レースやら練習のためにものを書くための時間が削られてしまうのは
本末転倒」
とまでいっています。
村上さんが、なぜこれだけ真面目に走ることに取り組んでいるのは
いつまでも納得のいく作品を残したいからなのです。
だからこそ、あの大作「1Q84」も書ける訳なのですね。
これからは私も走り続ける理由に、
「税理士としていつまでも納得できる仕事をし続けたいから」
そう思うことにしましょう!
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