行列ができる380円の餃子定食 「ふくみみ餃子館」 その5
もう少し人件費に関して突っ込んでみましょうか。
サイゼリヤ理論で重要な指標がありましたね。
「人事生産性」
です。
これ結構大事な理論だと思うのですね。
中小企業の経営者でこういう発想する人があまりいないと
思うからこそこれもあちこちでご紹介しています。
「人事生産性」とは簡単に言えば
「粗利を総労働時間で割ったもの」なのですね。
昨日の想定で言えば、餃子屋さんの月間の粗利が仮に90万あったとして
月の総労働時間(8時間×2人×30日=480時間)で割ると
90万÷480時間=1,875円
となるのですね。
ではこの1,875円ではサイゼリヤ理論としては
よい数字ではないのです。
日本の飲食店の平均的な数字が2,000円~3,000円だから
です。
時給1,000円のアルバイト使ってもそれほど利益がでないと
なんとなく分かるでしょうか。
サイゼリヤは6,000円が目標。
となると、サイゼリヤに言わせたら、このビジネスモデルでチェーン展開するのは
少し無理ということになってしまうのですね。
恐るべしサイゼリヤ理論ですね。
このように一般論として、この「人事生産性」はかなり有効な指標なのですね。
またこれ以上無責任にいろいろ書くとこのお店に迷惑かかっては
申し訳ないのでやめておきます。
この数字をよくするには、売上を伸ばしていくのか、
人件費を効率的に切り詰めていくしかないからなのですね。
「売上を伸ばすにはどうしたらよいか?」
よくあるご質問ですね。
これはどの経営者も必死に考えています。
一つの問題提起として、この店は餃子しか出していません。
多分来店した人の半分くらいはこう思うのでしょう。
「なんでビールくらい置かないのか・・・」
でも回転率をあげるためにそういう戦略を取っているのでしょう。
ところでマクドナルドをご紹介したときに、
「マックでは売れるのが分かっても絶対『おにぎり』は置かない」
と言っていましたね。
でもあの「吉野家」には牛丼以外に、「カレー」や「うな丼」があるのご存知ですか?
どこの飲食チェーンも必死なのですね・・・。
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