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2012年6月14日 (木)

行列ができる380円の餃子定食  「ふくみみ餃子館」 その2

昨年サイゼリヤをこのブログで取り上げてから

「原価率40%こそが飲食店成功のポイント」

とあちこちで言いふらしていました。
お客さんが「安くてうまい」と判断するのは原価率を
40%まで引き上げなければならないと・・・。

でも実際の飲食店から
「40%なんて引き上げたらウチなんかつぶれますよ・・・」
こうもハッキリ言われましたね。
この数字は確かに厳しいのではないかと感じます。


ではこの餃子屋さんはどうか?
40%かどうか分かりませんが、近い数字だと思いませんか?
餃子の原価は分かりませんが、実際家庭で作ってみると
分かるでしょう。
多分一皿100円ほどではないでしょうか。
努力してコストをさげているとは思いますが。
また、よく飲食店で「ごはんは一番安定してもうかるもの」と言われます。
まさに定番で必ず出るものですからね。
ごはん一杯で50円ほどのコストです。
このお店でも「ごはんお替り自由」としていますが、
それほどコストは変わらないのですね。
仮にそう想定すると50円+100円=150円
これを380円で割ると、なんと39.47%!
まさに40%ですね。
(わざとそうなるようにしていますが・・・)

サイゼリヤの社長は、こうやって値段をつけるのが
「飲食店成功の法則」と言っているのですね。


しかしこうすると、お店の利益は当然減りますね。
飲食店経営者と議論すると

「原価は25%まで落とさなければやっていられない!」
こうも怒られてしまうのですね。
つまり、原価率25%ということは、原価150円の餃子定食を
普通の店主ならいくらで売りたいかというと

150円÷25%=600円

なのですね。
餃子定食600円くらいなら、多分駅前の定食屋なら普通でしょう。
こう値付けする経営者も多いかもしれません。

「餃子定食一つで450円くらい利益出さなければ、
人件費や家賃が出せる訳ないではないか!」
こういう理屈ですね。

でも昨日アップしたように、こんなに安くても
開店当初はお店はガラガラでした。
近隣の客単価700円~800円の飲食店に比べ
極端に安いのですが、どうも不安ですからね。

それを、「中野の逸品グランプリ2012」で入賞されたのが
きっかけで客数が大幅にアップしたようです。こちら

やはり 「商売は水物=水商売」 とはよく言ったものです・・・。

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