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2012年4月 6日 (金)

私、社長ではなくなりました。(安田佳生著) その4

ワイキューブが設立して5年くらいの1995年頃、
社長が30歳の時、孫氏のソフトバンクを始め、
ガーラ、デジキューブ、デジタルガレージ、サイバーエージェント・・・
若手起業家がどんどん台頭してきますね。

そんな中にあって、「鳴かず飛ばず」だったワイキューブは
あせりを感じてきます。
こういう「あせり」というのは危険ですね。
これも中小企業の現場を見てきている税理士として
非常によく分かるお話ですが・・・。


あせった社長は、まず無理して東京進出を果たします。
東京事務所の社員がわずか10数人の時に、
新宿アイランドタワーという高層ビルのワンフロワーを
借りてしまいます。
坪4万円で300坪というから月1200万円!
それに内装費3000万ほどかけて豪華な東京事務所を設置します。

その時の売上が5億円、利益が3000万円足らず。
どうしてそんなことができたかというと、
「銀行が貸してくれたから・・・」
この発想がすごいのですが、当然ですが入居しても、すぐ解約して
半年後撤退しています。
想像できますが、これだけで1億円くらいは借金を作ったのでしょう。

どうもこの方の経営スタイルに疑問を持たざるを得ないのですが、
この社長は、借金についてずっと「美徳」だと考えていたみたいです。

それを検証するために先日ご紹介した彼の著書「1000円札は拾うな」を
アマゾンで1円で買ってみました。(本当に一円で買えました!)
これにも

「借金も財産のうち」

そうはっきり書いてありました。
「借金は資産でなくて負債だろ!」
という税理士的な真面目な突っ込みをすぐしたくなるところですが、
「借金はしなければ損である」のような書き方です。

ワイキューブは本当に「借金体質」の企業経営なのですね。
これも中小企業にありがちなお話です。

この安田社長は、借金や企業活動によって獲得した資金を
人とブランドに無尽蔵に投資していきます。
昨日ご紹介した「福利厚生費」も人への投資の一環です。

「優秀な人材と会社のブランド力があれば、売上や利益は
いつでもついてくるものだ」

と思っていたからなのですね。

これも残念ながら、あとから間違いだと気が付くのです・・・。

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