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2012年4月20日 (金)

私、社長ではなくなりました。(安田佳生著) その10

「経営者の仕事とはお金を使うことである」

この発想は確かに面白いと思いますが
ブランドや福利厚生にどんどん資金を使っていましたが
リーマン・ショックの波をもろに受け、
新卒採用ビジネスが急速にしぼみます。

湯水のように使って採用した自慢の新入社員も
どんどん辞めていく・・・。

会社にワインセラーがあろうが、豪華な保養所があろうが
年収1000万だろうが会社の行く末が不安になったら
そんなことは関係ないのですね。
従業員230人から80人まで一気に減ったそうです。

もうこうなると負の連鎖です。
40億円の借金の金利すら払えなくなってしまうのです・・・。


ここで粉飾の功罪を書いても仕方がないのですが、
投資した資金がどんな効果であったか、
つまり「儲かったかどうか」も分からなくなるのですね。

しかも借金をし続けると本当に会社が
「儲かっているかどうかすら」分からなくなります。

これは高名なコンサルタントも学者も誰も言っていませんが
「借金性のわな」
と私は名づけています。

おカネがなければ会社が儲かっていないと分かりますが
借金体質だと儲かっていなくてもカネがあるから、
経営者が錯覚してしまうのですね。

この本の最後に

「これまで社長としての20年は資金繰りの歴史だった」

こんな本音が書かれています。
きっとそうなのでしょうね。
安田さんに正直同情してしまいます。
やはり愛すべき経営者だったのですね。

「ワイキューブはどうして破たんしたか」
これをずっとここ数日考えていたら
先日やっていた「カンブリア宮殿」でその答えが分かりました。

スターバックスの最高経営責任者ハワード・シュルツの名言

「ただし周りには多くの経験を積んだブレーンをおくべきです。
いい企業家には直観力があり、すぐれたブレーンがいるはずです。」


安田さんはすぐれた直観力はあった。
でもすぐれたブレーンがいなかったからなのです。
信頼すべきブレーンがいればワイキューブは
破たんしなかったのだと今でも思っています・・・。


(ワイキューブシリーズ おしまい)

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