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2012年3月21日 (水)

あんぽん 孫正義伝 その3

孫氏が小学校にあがると、父親の仕事の関係で北九州市に引っ越します。
この孫氏の父親である安本光憲氏はなかなかの人物なようです。

当時は朝鮮人ということだけで、就職もできなかったくらいでしたから、
仕方がなく鳥栖で「密造酒」や「豚の飼育」をしていたのです。
北九州市で金融業を始め、その後パチンコ業に進出して
一財を成します。
そんなビジネスを小さい頃から目の当たりにしてきた孫少年は
まさにその父親から「帝王学」を叩き込まれます。

「そんな実地教育を父親から受けてきた僕からしたら、
ハーバードのビジネススクールも、東大も幼稚だし低能です・・・」

そんな思いを持っていることも驚きました。


この本でもっとショックだったのは、孫少年は高校一年生のわずか16歳の時、
高校を中退して単身渡米してしまうことなのですね。
若干16歳で普通そこまで思わないはずでしょう。
この意志の強さに驚きましたが、そういう一大決心を
するに至ったのは、どんな背景があったのだろうかと
思いませんか。
九州有数の進学校です。そこで成績も良かったのですから、
多分東大くらい楽に受かったのでしょう。

その渡米の理由を知ることで、この孫正義氏の「パソナリティーの根源」が
理解できるのですね。


これには「在日」という出自の問題がかなり根深くあったようです。
幼稚園の頃、朝鮮人であることでいじめを受けました。
その頃、石を投げつけられてできた頭の傷がまだあるそうです。
北九州市に移ると、自分が在日朝鮮人であることを隠します。
「安本」として日本人として振る舞ったのでしょう。
当時の担任の証言から、彼も在日であったことは知らなかったそうです。
中学生になってもそれを隠して名門中学に移ります。
必死に勉強して、久留米大附設高校に進学します。
久留米大附設というと、あのホリエモンの母校ですね。
今も東大に多数合格する九州有数の進学校です。

でもその高校もわずか半年ほどで退学してしまいます。
それはなぜか?彼はこう言っています。


「たとえ東大にしても国籍の問題で官僚にもなれない」

「ほんとうは教員になりたかったけど、韓国籍だと無理だと分かった。
でも、たとえ韓国籍であっても、アメリカの大学を出れば、日本人は
もっと僕を評価してくれる・・・」


差別も偏見のない自由の国アメリカに夢をみて
単身渡米したのです・・・。

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