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2012年3月19日 (月)

あんぽん 孫正義伝 その2

孫正義氏は在日三世の韓国人でしたが、
1990年9月に日本に帰化しています。
帰化する前の名前が「安本正義」

この本は孫氏の生い立ちである在日朝鮮人の多く問題を取り上げています。
昔歴史の教科書でおぼろげながら習ったことかもしれませんが、
これほど「なまめかしい問題」があったとは正直知りませんでした。
現在、北朝鮮の拉致問題が取りだたされてはいますが、
歴史の事実として、我々日本人も直視しておかなければならないことなのでしょう。


在日朝鮮人の問題はいまからおよそ100年前の日韓併合(1910年)
まで遡ります。
以降、日本政府は朝鮮人の方々を何万人規模で強制連行して、
炭坑や鉄道づくりなど危険な仕事に従事させてきたのです。
しかも、太平洋戦争が始まると、日本政府はそれまで以上に強制連行を強化し、
多くの朝鮮人を九州各地の炭坑などで過酷な労働をさせてきたのです・・・。


孫氏は九州の鹿児島本線と長崎本線の分岐点である交通の要所
「鳥栖駅」の朝鮮部落で生まれます。
危険すぎて日本人が誰もやりたがらない「貨車の振り分け作業」を
多くの朝鮮人がそこでやっていたので、朝鮮部落ができたのだそうです。

家は貧しく、(何度も出てくるフレーズ)
「豚の糞尿と、豚のえさの残飯、そして豚小屋の奥で
こっそりつくられる密造酒の強烈なにおいの中で育った・・・」
そうです。

でもこの本で衝撃的だったのは、
「小学生や中学生であった頃も自分が朝鮮人あることを隠して
安本という日本人であるとして暮らしていた」
そんなくだりです。

当時の日本人の朝鮮の方々への偏見や差別がかなりあったということを
物語っているのでしょう。
重い歴史的事実に驚きます。

在日三世の孫氏にはそんな被害者意識はないとは言っています。
でも現実に、かつての朝鮮半島では
「日本の軍部の人たちが、突然村に来て銃で脅して
多くの朝鮮の方々を日本に連れてきた」
そんな事実があったのですね。
今問題となっている北朝鮮の拉致といったいどう違うのでしょうか?

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