年末調整の未来形
昨日
「ダイレクト納付ってすばらしいですね」
と思いもよらぬ「税務署へのヨイショ」をしてしまいましたが
一方で「超アナログな」年末調整を、いまだにやっておりますね。
私がこの業界に飛び込んでかれこれ20年近くになりましたが、
多分それ以前からこのスタイルでずっと年末調整は行われています。
今日は業界の人にいうと怒られそうな清武さんみたいな「内部告発」でも
してみましょうか・・・。(マズイか?)
つまり、毎年
「扶養控除申告書を提出してください。保険料控除証明はありますか?」
などなどまったく同じスタイルです。
ここ20年、30年のコンピュータの進歩具合に比べたら
なんと旧態依然としたことをやりつづけていると不思議に思いませんか?
素朴な疑問ですが、サラリーマンの方々はよく怒りませんね。
「毎年同じことやるなよ!住所・生年月日なんてそっちで分かっているだろ!」
と・・・。
またわざわざ紙に書かなくても、
「前年と同じな方は、この画面にチェックいれてください・・・」
そんな方式は考えられないのですかね。
携帯からでもスマホからでも簡単にできるような。
もっと分かっている人は
「電子申告すれば保険料控除証明は添付しなくていいのになぜ必要なの!」
とまで思いませんか。
それこそ「年末調整の簡略化」を反対する人がいるのではないかとさえ
思ってしまいますね。
また、別の次元で反対しているの勢力があるのではとも思ってしまいます。
例えば電子申告に対応していない地方自治体がまだまだ多いのです。
つい登記の電子化を登記所の労働組合が反対していたことを
思い出してしまいます・・・。
年末調整と同時に住民税も申告するのですが、各会社に市区町村から
総括表が送られてきますね。
それだけでも膨大なコストがかかっているはずです。
それを処理する各自治体の「特別徴収係」の方々は
全国で数十万人くらいはいるのでしょう。
それがもし、すべて電子化されたら・・・。
徴収コストはまだまだ削減できるはずですね。
大阪の橋下市長に教えてあげましょうか。
電子申告の普及とともに「住基ネット」を利用して「電子政府」を
作ろうとしたのはつい5,6年前の話です。
これもまったく普及していないですね。
当然ですが電子政府にはアナログの職員は必要ないですからね。
技術革新の進歩に伴って発生してくる行政の無駄削減など、
消費税増税の前に、もっと他にやることはあるのではないかと
「年末調整に忙殺されながら」ついつい考えてしまいます・・・。
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