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2011年9月29日 (木)

下町ロケット その3

またこの本の「私独自の」一番面白いところ。
会社が特許権侵害で巨額の損害賠償で訴えられていまします。
その法廷闘争が実にリアルで面白いです。

社長は、まず先代から付き合いのある顧問弁護士に相談にいきます。
ところが、高齢の顧問弁護士は残念ながら、取引先と契約書を締結する際に
相談する程度の浅いお付き合い。当然技術的な争いのことはまったく分からない。
専門的な話なので、模型まで持参して詳しく説明しようとすると、
説明もろくに聞かないで
「答弁書を書くから、分かりやすく文章にまとめてあとで送ってくれませんか。
メールでいいから・・・」

私も税理士業務の経験から、弁護士さんを何十人もみてきましたが、
こういう先生は実に多いですね。
不親切といったら失礼ですが、割り切って答弁書を書くことだけが仕事のような・・・。
当然第一回の口頭弁論で、専門的な論戦で早くも不利な状況になってしまう・・・。

そこでこの社長が偉いと思ったのはすぐ顧問弁護士を変えたことなのですね。
しかも、その弁護士は知財関係で国内トップクラスの凄腕弁護士。
その弁護士がその損害賠償に対して敢然と立ち向かっていく・・・。
この場面が実にカッコイイです。


この作者は、銀行時代に多くの取引先の顧問弁護士を見てきたのでしょうか。
弁護士の特性をよく知っていますね。
確かに優秀な弁護士も多いことは多いのですが、やはりそれぞれが得意分野と
いったものがあるのですね。


それを「永年のお付き合いだから・・・」
なんて甘いことを言ってたら、このご時勢トンでもない事になってしまうのですね。

同じサムライ業の身として、このあたり非常に興味深く読みました。
この凄腕の弁護士は、設定として、
「技術系の大学を出た後、しばらくメーカーに勤務しながら弁理士になり、
その後法律を勉強して司法試験を突破した」
そんな経歴です。

こういう経歴の方が弁護士になったら、こういう場面のように活躍する場が
たくさんあるのでしょうね。


では税理士ではどうでしょうか。
なかなかこういう特殊な経歴の税理士は少ないかもしれません。

でも、先日来アップしていた「夢をかなえるゼイ」でも述べたつもりですが
そんな得意分野を持った税理士もこれからは活躍する場がたくさん
でてくるのではないでしょうか。
だからこそ、そういう方々がぜひこの業界をめざしと欲しいと願っているのです。

「企業と顧問弁護士や顧問税理士との関係。」
この本で真面目に考えさせられたのは私だけでしょうか・・・。

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