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2011年9月27日 (火)

下町ロケット その1

久しぶりの書評です。
ご存知直木賞受賞作。

Photo_43

受賞後すぐ読んでから
「この夏一押し」
とお勧めしようと思っていたら、「夢をかなえるゼイ」を書きすぎて
夏が終わってしまいました・・・。
とにかく掛け値なく面白い本です。


野田総理が、この「下町ロケット」を例に上げ
「夢と情熱と矜持を持った大田区の中小企業は今こそ日本の誇り」
と持ち上げましたし、また現在テレビドラマ化されてもいるので
ご存知の方も多いでしょう。

今まで「経営に役立つ本」として、「小説」は
あえて取り上げていなかったのですね。
経営者自ら筆を下ろした本こそ「経営者本」としてお勧めしてきた
のですが、今回は違います。
まずなぜこの本を取り上げるのかを、ご説明しましょう。
外の書評家の方々とは読み方が違うかもしれませんが・・・。


ロケットの部品を制作する会社が、ロケットの打ち上げに失敗する
場面からこの物語は始まります。
それを契機に、大手取引先の受注ストップや特許権侵害など、
急に経営困難に陥ります。
すると、今までのメインバンクが急に手のひら返すようになるのです。

「銀行ってこうなのか!」

妙に納得するのですね。

「おたくとウチとの取引はおおかた20年にもなるのですよ。支店長!」

よくあるセリフですね。顧問税理士としてよく聞きます。
でも冷たく支店長がこういうですね。

「融資というものはそんなものじゃない。ビジネスですよ。」 

実は作者の池井戸潤氏は元三菱銀行の行員だったのです。
本当に銀行と中小企業との関係を書かせたら、『天下一品』ですね。


現在この景気の悪化に伴い、中小企業は、あの「緊急対策緊急融資」で、
借入するところが急増しています。
それどころか、毎日のように銀行の担当者が
「先生。どこか貸せるところないですか?」
営業に来ます。銀行にとっては保証協会が保証してくれるので
取りっぱぐれのない「ノンリスク」ですからね。

でも銀行とは、いずれ「手のひら返したように」、
こうなることもあるのですよ。
そういう意味で、経営者の方々にぜひ読んでいただきたい本です。

その理由から、少しご紹介していきましょう。

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