電子申告の進化形 その2
税理士は税務署の「出先機関」ではないので、
ここあたりでハッキリ申し上げておきましょう。
もちろん電子申告で税務行政がより効率化していくことには
大賛成です。
もっといえば、これにより税務署側の合理化が進み、
税務署内のリストラが進むことを望みます。(マスイか?言い過ぎ?)
でも電子申告は何のためにあるのか?という哲学的な?
疑問もあると思います。
多額の税金(数千億?)を使って構築している以上、
やはり「納税者」つまり国民の利便性が飛躍的に向上しなければ
意味がないと思うのです。
先日来申し上げてきた「ノートク」の納期限が本日です。
今日、銀行や郵便局に並んで納める方も多いでしょう。
今日は、労働保険の納期限でもあるので必ず混むはずです。
「何とかならないの?」
と大行列を前に今日は誰でも思うのでしょうね。
電子申告は普及し出してきたものの、電子納税はどうなのでしょうか?
これはこれからの日本を考えた時に重要な問題だと思うのですね。
大震災から早くも4ヶ月が過ぎ、被災地でもなかなか進まない復旧状態に
世論も高まってきています。
きっと消費税を増税して、復旧財源に充てざるを得ないのでしょう。
でも消費税が5%なら払えた企業が、10%もしくは8%になったとき
滞納が急増することは十分予想されます。
ご存知でしょうか。消費税の滞納率は、所得税や法人税よりはるかに
高いのですね「。
「日本復興」という美談のもとに、消費税の滞納に苦しめられる企業が
急増するのでしょう。
そうならないように、消費税の毎月納付制度など、徴収制度の変更が
必要ではないでしょうか。
特に売上1000万を少し越えるくらいの個人事業者の方々は
本当に苦しめられると思うのです。
この電子申告と電子納税で、もっと簡単に納税できる仕組みを考えないと
本当の意味で日本は復興できないと私は思うのです・・・。
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