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2011年5月18日 (水)

日本復興計画(大前研一著) その3

やはり福島の原発の問題は放射能が今後どうなるか一番気に
なりますね。

大前氏はマサチューセッツ工科大学で原子力工学を学んでいる際に
放射性物質を誤って飲み込んで被爆された経験があるそうです。

大前氏はそれから40年間いたって健康なので、
それほど微量の放射能に神経質にならなくてよいといっています。
私も知人で戦時中広島の原爆で被爆された方を知っていますが
いまだにびっくりするくらいお元気な方です。

ただいまだに、放射能を恐れ飲料水はペットボトルを買う方も多いですね。
「今雨にあたってはいけない」
どういう根拠かこれもよく聞きますね。
震災直後日本在住のアメリカ人は80キロ以上離れていたとか
中国人が日本からいなくなったとか、いろいろありますが
これは仕方がないことなのでしょうか。


しかしこの大前さんの言うことで大事なことは
「この事故で原発の新規建設はこれから30年間はストップする」
これが今後の日本経済では大変大きなことなのでしょう。

「日本の原子力輸出政策は終わり、日立東芝などの原子炉メーカーとしての
未来もこの段階で終わった」

これまで、日本の原子力技術の水準は確かに高かったと思いますし
高度な技術を持つ専門家も数多かったのでしょう。

大前氏いわく、「2030年まで少なくとも14基以上の原子炉の
新増設を行うことと、新興国を始めとする電力需要の多い国への
原子炉の輸出を国策として行うこと」
これがすべてストップしてしまったというのです。

日本では今後どこの地域でも住民の強烈な反対運動で新設は無理でしょう。
これも知らなかったのですが、原子炉の建設とは、「計画に20年、建設稼動までに
10年、最低30年はかかる」そうなのですね。

これから原子炉がもし日本で作らなくなったら、そもそも原子力工学を
大学で学ぼうとする人は激減するでしょう。

自分の子供がもし、「大学で原子力工学を学びたい」と言い出したら
親としてどうしますか・・・。

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