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2011年5月 2日 (月)

消費税増税論議 その3

どうも「消費税」という名前そのものがよくないと、
個人的には思っております。
消費税は「消費者が納める税」と、皆そう思ってしまうのですね。


だから消費税を増税しようとする、そんな政治家がいると
「消費者の敵」
となって悪役になってしまうのです・・・。
政治家も悪役になりたくないから、消費税の問題はタブー視される。

また専門家もマスコミも悪いのですね。
消費税の増税論議が出てくると、マスコミは必ず
「サラリーマン家庭で親子四人の場合、家計への負担は・・・」
そんな論調になってくるのですね。
また我々税理士など専門家も、消費税の問題が出てくると必ず、
本題から外れて「課税仕入」とか「免税事業者」など
すぐ専門用語を並べて、知識をひけらかすだけで
結局問題を分からなくしているのですね。

消費税の仕組みを結局皆分からないまま、
「復興支援」の美談の前に、増税を受け入れてしまうのでしょうか。


お話を戻しましょう。
消費税とは、モノ売ったり買ったりする流通にかかる「流通税」だと
よく講習会でお話します。

また100円ショップの例で言いましょう。
100円の商品一個販売したら、お客さんから105円もらいます。
100円ショップはその消費税の5円を税務署に
納めるかというとそうではないのですね。

実は、消費者側の認識としては、
「100円ショップがその5円を税務署に納めている」
と考えている方も結構多いかもしれません。

その程度しか思わない方、
それ以上はご理解できない方も多いのです。
例えば100円ショップでは、
「60円で仕入れた商品を100円で売っている」
としましょう。
その場合は、60円の仕入れに対してその5%の3円を
仕入れ業者に支払っているのですね。

もしこれだけの取引しかないのなら、
(実際には絶対そんなことはないが)
5円-3円=2円
税務署に納めることになるのですね。
これが消費税の計算構造の基本的な「理屈」なんですね。

「そんなこと分かっている」
そういう経営者の方もいるでしょう。
でも、その「2円」が実際には払うのが大変になってくるのですね。

たかが「2円」かもしれませんが、その「2円」で苦しんでいる
経営者の方々が、現在どれだけいるのでしょうか・・・。

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