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2011年3月 9日 (水)

確定申告で必要なことは、みんな吉田税理士が教えてくれた(4)

電子申告控除ができない方のために、「医療費控除」のお話。

これはこの時期よくある質問です。
「昨年レーシックの手術をうけたのだけど・・・」
「歯科矯正は大丈夫ですか?」
レーシックも多いみたいですね。
これらは立派な医療費控除。

あとは間違いやすいのは
「オヤジに高額な補聴器を買ってあげたのだけど・・・」
補聴器は高級なものだとかなりの値段です。
残念ながらダメなのですね。
このあたり難しいところです。
眼鏡あたりで普通の人は迷いますからね。
このあたりは「よくあるブログネタ」ですけど、
昨日申し上げた「電子申告」ですと、「領収書の添付が省略」です。
私はこれを最大限有効に利用しています。

よく思うのは「医療というのは個人情報そのもの」だと思うのです。
税務署にさえ領収書を出すことに抵抗ある方もかなりいらっしゃいます。
自分の治療内容など教えたくないではないですか。
顧問税理士にすら教えたくないことも、もちろんあるでしょう。
例えば「不妊治療」などなど・・・。
電子申告では、医療機関、その住所、支払額合計の一覧を
データでつけることによって領収書の提出が省略できます。
ぜひこれを活用してください。

私はどうしているかというと、お客さん側にその一覧表を
作っていただくのですね。
領収書は預からなくて、内容については、もちろん信頼関係です。
ただ、こちらもプロですから、一覧表を見ればたいていは分かります。

医療機関の名前を見れば、
「ここは補聴器を買ったのではないですか?」
「入院されたのですか?入院給付金などもらっていないですか?」
「出産されたのであれば、区からお祝い金もらいましたよね?」
だいたい分かります。
あやしいところはネット検索かけるとすぐ分かりますから。


ところで自慢ではないですが、私は開業以来、医療費控除で報酬を
いただいたことはありません。

10数年間にもなりますが、某会計事務所で修行していたとき、
わずか5000円くらいの還付になる医療費控除の申告書の作成料に
それ以上の数万円くらいの報酬いただいていた経験があります。
正直「ぼったくり」ですね。
「これなら申告しないほうがいい」と何度思ったことか。
これも我々業界の「古きよき時代」のお話です。

なんらかの怪我や病気で出費を強いられているわけです。
そこで儲けてはいけないと私は思うのです。
まさに、お客さんとの「痛み分け」ですね。

確かに普通の方が、還付申告の作成は面倒でしょうから、
専門家に依頼されるのはもちろん自由ですが、
とにかく『電子申告』で大事な「個人情報」をぜひ守ってください。

(また今日もヨイショ!)

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