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2010年12月 1日 (水)

囲碁とスポーツとフェアプレィ精神

広州アジア大会で囲碁の男子は、残念ながら銅メダルに終りました。
やはり韓国が強く金メダル。中国の銀も順当といったところでしたね。
下馬評では、台湾にも勝てなくてメダルもあやういかといった
悲観的な予想があったのですが、なんとか面目を保ったというところでしょうか。

ところでご存知でしょうか。
囲碁のペア碁戦で、「あってはならないこと」が起きてしまったことを。
囲碁界では話題になっているのですが、あまり報道もされていない
ようなのでご紹介してみましょう。

韓国ペアが中国と対戦した時、「時間切れ」を狙って、なんと「反則負け」
になったというのです。
永年囲碁をたしなむ者としては、正直許しがたい行為なのですね。
囲碁の対戦では持ち時間が決められているのが普通です。
プロなら3時間とか5時間とかとてつもなく長いですが、
アマチュアの大会では40分か45分くらいなのですね。
ですから、対局していて時間切れになることもしばしあります。
ただ今回の国際大会ではたったの45分でした。

しかし、国を代表するトップ棋士がなんとその時間切れを狙った
行為をしたのですね。
「ルールだからいいのではないか!」
そういう人もいるらしいですが、やはり頭のスポーツの囲碁としても
フェアプレィ精神は絶対に必要なはずです。
私としてもこれはどうしても許せない行為なのです。

そんな卑劣な行為に及んだ別の理由を、あるプロ棋士から聞きました。
韓国ではアジア大会でも金メダルを取ると「兵役免除」なのです。
そのため是が非でも、それこそ「死んでも」勝ちたいと思うのだそうです。
どんな手を使っても・・・。

北朝鮮との緊張が高まっているこんな時節柄
そんな気持ち分からないではないですが、
兵役免除という特典の代償も大きいでしょうね。
「レッテル」が貼られ、彼は一生言われるのでしょうね。

何だか釈然としないお話ですね。
最近テニスの試合にもたまにでますが、これもまさにフェアプレィです。
アマチュアの試合はすべてセルフジャッジです。
コートのライン上に落ちたボールは「イン」なのですが、これも「アウト」と
意識的に言う人もいますね。
あまりに勝ち負けに拘るとそうなってしまいます。
確かにそれで勝負には勝つかもしれません。でも
「ジャッジの汚い人」というレッテルが貼られ、2度と誘われなくなります。
やはりそれがスポーツだと私は思います・・・。

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