消費税が10%になると・・・
ブログ禁じ手の政治ネタ。
しかも税理士会というところは政治活動もしてはいけないのですね。
でも、これは税の専門家としてだまってはいられませんね。
かつて自民党が作った政策だとして民主党が主張し出したら
本当に10%になってしまうのでしょうか。
それだけ財政赤字がどうにもならない状況なのかもしれません。
ただ税の現場を見ている税理士として、どうなるか予想してみましょうか。
消費税率が3%から5%に引き上げられたときを覚えていますか。
平成9年(1997年)4月1日。橋元内閣の時です。
自慢ではないですが、税理士試験で何度も消費税法を受験したので
(自慢にはならない?)消費税は本当に得意です。
では平成9年に消費税の税率が引き上げられてどうなったか?
一時的に高額商品の駆け込み需要があって、若干上向いたものの
平成10年以降景気がさらに悪くなりましたね。
これはなぜでしょうか?
やはり消費税の増税分を2%価格に転嫁できなかった中小零細企業が
大打撃を受けたのです。
値上して売れなくなっても困るので、消費税分を
価格転嫁せず自ら負担したところが多かったのです。
しかも、消費税の納付金額を見て
「こんなに払うの?」
どれだけ言われたでしょうか。
それで滞納額が急増したはずです。
消費税率を引き上げて、景気が良くなくなるわけないのですね。
それをどう考えているのでしょうか。
それと、平成16年4月から税込みで販売する「総額表示」が
義務づけられましたね。
ということは、価格転嫁しにくくなっているのです。
そのあたり見越した対策を考えておかなければなりませんね。
政府はあわてて
「2、3年後には・・・」
と選挙対策めいたオブラートに包んだ表現にしていますね。
でも消費税は、基準期間(つまり判定する期間と言うこと)の2年後に
消費税が課税されるのですね。
ということは、今年1000万以上売上あるところは、ひょっとしたら
2年後に10%の重税が課されるかもしれないのですね。
これは一大事です。声を大にして、かつ密かに指摘しておきましょう!
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