iPadと女工哀史
まだつづく iPadネタ。
ご欄になった方も多いでしょうけど
日経新聞に気になる記事が出ていましたね。
「iPad・・・いずれの製品を手がけている会社は台湾にある・・・
グループ生産拠点は中国大陸、特に広東省深圳・・・」
今流行の中国での生産。何よりもコスト削減するためでしょうね。
でも非常に気になったのはその記事の中で
「大陸からの報道によると深圳だけで42万人が働いているという・・
その現場で異変が起きている。自殺が相次いでいるのだ。
低賃金や残業の強制など、過酷な労働条件が背景にあるのだ・・・」
本当なのでしょうか。
先日もテレビでドンキホーテの690円ジーンズの中国の工場の
番組をやっていました。
中国各地から若い女性が全寮制の工場に集められ、
一日10時間くらい作業をしていました。
悲惨な現場ではなく明るい風景でしたが・・・。
しかし、iPadがこれだけ予約が殺到していれば、企業側としては
24時間体制くらいで、生産を急がしているのも容易に想像がつきます。
中国で、かつての日本の「女工哀史」のような問題が起きている
というメディアも増えているようですね。
「女工哀史」とは、かつて日本の産業革命が行われた際の
悲しい事件でした。
iPad という新しい製品が誕生して、また新たな産業革命が
起きているという人も多いです。
昨日も広告代理店業のお客様と話したのですが
「iPad が普及したら新聞はどうなるのだろう。出版業はどうなるのだろう。
それに基いている我々広告業は、それこそどうなるのだろう・・・」
真顔で心配されていました。
しかし、もし新たな産業が生まれつつあるとしても、
その革命のひずみの中で、かつて行われた「女工哀史」のような
悲しい昔話を繰り返してはいけないのではないでしょうか。
企業の社会的責任が問われる今、アップルやソフトバンクも
利潤だけを追い求めることでは、やはり許されないのでしょう。
「iPadの画面には悲しそうな中国女性の顔が見える・・・」
そのうち誰かがきっとそう言いますよ。
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