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2010年6月 2日 (水)

iPadと女工哀史

まだつづく iPadネタ。
ご欄になった方も多いでしょうけど
日経新聞に気になる記事が出ていましたね。

「iPad・・・いずれの製品を手がけている会社は台湾にある・・・
グループ生産拠点は中国大陸、特に広東省深圳・・・」

今流行の中国での生産。何よりもコスト削減するためでしょうね。
でも非常に気になったのはその記事の中で

「大陸からの報道によると深圳だけで42万人が働いているという・・
その現場で異変が起きている。自殺が相次いでいるのだ。
低賃金や残業の強制など、過酷な労働条件が背景にあるのだ・・・」

本当なのでしょうか。
先日もテレビでドンキホーテの690円ジーンズの中国の工場の
番組をやっていました。
中国各地から若い女性が全寮制の工場に集められ、
一日10時間くらい作業をしていました。
悲惨な現場ではなく明るい風景でしたが・・・。

しかし、iPadがこれだけ予約が殺到していれば、企業側としては
24時間体制くらいで、生産を急がしているのも容易に想像がつきます。

中国で、かつての日本の「女工哀史」のような問題が起きている
というメディアも増えているようですね。
「女工哀史」とは、かつて日本の産業革命が行われた際の
悲しい事件でした。

Photo_46

iPad という新しい製品が誕生して、また新たな産業革命が
起きているという人も多いです。
昨日も広告代理店業のお客様と話したのですが
「iPad が普及したら新聞はどうなるのだろう。出版業はどうなるのだろう。
それに基いている我々広告業は、それこそどうなるのだろう・・・」
真顔で心配されていました。

しかし、もし新たな産業が生まれつつあるとしても、
その革命のひずみの中で、かつて行われた「女工哀史」のような
悲しい昔話を繰り返してはいけないのではないでしょうか。

企業の社会的責任が問われる今、アップルやソフトバンクも
利潤だけを追い求めることでは、やはり許されないのでしょう。

「iPadの画面には悲しそうな中国女性の顔が見える・・・」
そのうち誰かがきっとそう言いますよ。

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