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2010年4月22日 (木)

私の独立開業日記 その27

固定資産税大作戦(1)

独立開業後4ヶ月目に、その「NOといわない作戦」で
忘れられない出来事がありました。
今だから言える、今だからこそ書けるお話をご披露しましょう・・・。


それは、前回アップした「上場企業飛び込み外交作戦」で
無理やりコネを作ったある上場企業からの質問でした。

その役員から
「ウチの子会社の固定資産税が高すぎるので何とかならないか?」
と言われたのです・・・。

もちろん。そんなチャンスにNOと言うはずがありません。

「できますよ。絶対に私が下げてみせます!」
そんなタンカを私は堂々と切ったのです・・・。

もちろん。国税査察部に(!?)にらまれるような非合法の作戦ではありません。
合法的にどうしたら税金が下げられるか、「命を懸けて」必死に考えました。


ところで固定資産税という税金なのですが、通常の税金とは違うのです。
ご存知ですか。
個人の所得税や会社の法人税は、自ら申告する「申告納税方式」と
呼ばれるものです。
つまり、税務署に対して、自ら申告して納税する税金なのです。
それに対して、固定資産税というのは、通常毎年申告なんかしないですよね。
せいぜい自宅を買った時に申告するくらいでしょうか。
しかも、相手は税務署ではなく地方自治体ですよね。
これは、「賦課課税方式」といって、その役所が勝手に「納付しなさい」と
いうものなのです。

税理士試験の科目の中で、「固定資産税」という科目もあります。
「地方税」としてボリュームが少ないので結構人気の科目のようです。
実は、私はそれを選択しなかったのです。
そんな科目勉強する気がなかったというか。
私が受験した科目は、法人税、所得税、相続税と消費税です。
すべて「申告納税」する「国税」の科目のみです。
税理士試験は、課題を与えられ、いかに税金を下げるかを
制限時間2時間の中で計算する試験なのです。
だから、賦課決定される固定資産なんて勉強しても意味がないと
思っていました。


でもここで、残念ながら固定資産税についての「御下問」です。

それで私はどうしたか?
ここで「不撓不屈作戦」が生きてきました。
TKCの資料室に通った甲斐が出てきました。
固定資産税の資料はどこに何があるか分かっていました。
その資料室にまたこもりました。
税理士会の資料室にも行って、誰よりも固定資産税を勉強しました・・。

「どうしたら固定資産税を下げられるか」
真剣に「不撓不屈」で考えに考えました・・・。

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