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2010年4月16日 (金)

私の独立開業日記 その24

税金講師大作戦

実は開業したばかりの税理士に対し、所属する税理士会では、
ある程度の仕事を紹介してくれることがあります。
しかし、直接顧問先を紹介してくれる訳ではなく、
お客さんになりそうな可能性を与えてくれるだけなのです。
結局は、後は自力で開拓するしかないということになります。

まず、設立されたばかりの法人に対して、税務署で行われる
「説明会の講師」は、比較的顧客開拓ができる「おいしい」仕事でした。
税理士会もそのあたりを良く分かっていて、特に開業したばかりの税理士に
講師要請をしていました。

何よりも、会社を設立した直後の社長が集まり、そのほとんどが
顧問税理士のいない会社です。
その相手に対して、会社設立時の税務や記帳について
分かりやすく説明するのですが、自然とこちらも力が入りました。
どうしたら、そういう社長達から気に入られ、顧問の依頼が来るか
必死になって考えました。
終わるとすぐ、顧問になってくれというありがたい話も多くありました。

しかし、それに対して税務署や区役所での無料税務相談は
なかなかビジネスにつながることは少なかったのです。
でも選り好みしては、お声が掛からないので、簿記講習会の講師であれ、
何であれ、どのような要請も二つ返事で喜んで出掛けて行きました。

また、税金の講師の仕事もありました。
一般には税理士は話し下手が多いようです。
それは申し訳ないが本当にそう思います。(内緒)
その頃、事務所職員向けの法人税の講師の話がありました。
これも二つ返事で引き受けたものの、職員向けということと
2時間と長時間だったので、正直あまり自信がありませんでした。

慌てて数冊の簡単な法人税の本を買い込み、レジュメと、
それに合わせた講義2時間分の原稿も苦労して作りました。
ウケを狙った冗談まで原稿に書き込んでもみました。
ようやくそれが出来上がると時間を計って、実際に話して録音も取り
綿密な予行練習までしました。

そこまで周到な準備をしてやってみると、確かに好評でした。
これは正直かなり自信になったわけです。
その後すぐ税理士会に行って、講師は得意なので、今後はどんな講師でも
是非やらして欲しいと営業もしました。

そのおかげで、今も続いている講師もあり、その講習会を通じて
開拓したお客さんも実は数多くいます・・・。

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