私の独立開業日記 その23
上場企業に飛び込み外交!
そろそろサラッと流そうと思っていたら、なんとランキング1位に
なってしまいました。
これはもっと続けなければならなくなりましたね。
「事実を本音で分かりやすく」をモットーに頑張ります。
でもあまり業界のことを、本音でバラすとマズイかな・・・。
では1位記念に、今だから言える究極のネタをご披露します。
3ヶ月目になって、ようやく壁を乗り越えたと感じましたが、
借金返済はあるし、それほど金銭的にはよくはならなかったのです。
確かに「不撓不屈」の精神で頑張ってはいましたが、本音をいえば
やはり、じっとしているだけでは売上は伸びていかないのです。
ここで何とかしようと思い、昔証券マン時代やっていた飛込み外交!を
やってみました。
ただここで一般企業に飛び込んでも、ご説明した「税理士法」という
厳しい法律があります。
要するに他の税理士のお客さんを「横取り」してはいけないのです。
そこで、まず近隣の銀行に飛び込みましたが、まったく相手にされません。
副支店長あたりが出てきて、体よく追い返されるだけです。
後日何かの勉強会である都市銀行の支店長に、このことを聞いたら、
銀行にはマニュアルがあって、アポイントのない人どころか、
電話さえ支店長は絶対に取らないそうです。
今思えば当たり前ですね。
それで、ある上場企業の社長をほんの少しだけ面識があることを思い出し、
手紙を送りつけた後、その企業に飛び込みました。
税理士で上場企業をお客さんにしようなんて、「不届きなこと」を考えたのは
私くらいでしょうか。
今でもハッキリ覚えています。都心にある上場企業の立派なビルの前に
立ち、意を決して乗り込んだことを。
受付で
「社長のお陰で税理士になりました。是非お会いしてご挨拶したい。」
と名刺を差し出すと、受付嬢も当然ですが困惑した様子です。
やはり、秘書に会えただけで追い返されました。
諦めていると、数日後にその会社の営業部長が、
突然事務所にやって来ました。
「是非顧問になってくれ」
というのです。
これにはちらの方が驚きました。
後日その社長にお会いした時に
「飛込みで来た税理士は初めてだが、何かやってくれそうだったから。」
ということでした・・・。
そんな無茶苦茶な作戦で、実は3社ほど上場企業と、
一応のコネができました。
しかし、記帳代行など経理の仕事があるわけでもなく、
なかなかカネに結びつくような仕事はありませんでした。
正式契約もできず、正直タダ働きも多かった訳です・・・。
今思い返してみると「空回り」していた時期かもしれません。
でも、今より若くやる気も十分ありました。(まだ若いつもりですが)
ベンチャースピリッツというのでしょうか。
でもそれも開業時の「特権」ではないでしょうか・・・。
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