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2010年4月12日 (月)

私の独立開業日記 その20

不撓不屈大作戦

TKCという組織をご存知でしょうか。
この業界では有名な団体です。
テレビCMもやっているし、上場企業なので知っている方も多いでしょう。
名前の由来は「栃木県計算センター」で、昭和41年に設立されています。
コンピュータ会計のさきがけで、20年位前はコンピュータ会計=TKC
であったと思います。

登録開業すると、すぐ電話がかかってきてこの組織に勧誘されました。
ただ、入会金とシステム使用料金が数百万円かかると知って
丁重にお断りしたら、残念ながらそれきりになってしまいました。

TKCの創業者は「飯塚毅」という方です。
飯塚事件で有名なのですが、そういう経緯もあってこのTKCを
設立されたのでしょう。

Photo_32


そのあたり、高杉良の「不撓不屈」に詳しく描かれています。
この本は素晴らしい本です。私は3回も読み返してしまいました。
自慢ではないですが、TKC会員ですら3回読んだ人は少ないでしょうね!?
もし私がTKCの社長なら、登録するすべての税理士にこの本を謹呈すれば
もっと組織拡大できると思いますが・・・。

あの頃、仮に資金的な余裕があれば、TKCに入会し(入信し?)
今頃は支部長くらいにはなっていたかもしれません。
本当にすばらしい組織だと思います。

日本最大の会計事務所の組織がどうやって運営しているのか
どうしても知りたいと思いました。
ラーメン店を開業したとします。
行列のできるラーメン屋のレシピをどうしても欲しいと思いませんか。


実は事務所から歩いて15分くらいのところに、
そのTKCの資料室がありました。
飯塚毅氏の所有していた書物と私財を投じて設立された
「租税資料館」というものでした。

そこによく私は行きました。当時そこはTKCの会員でなくても
入れたのですね。
その資料室で、よく租税判例を読んでいました。
何よりも読んでいたのは、業界紙のバックナンバーですね。
開業体験記や事務所紹介記事をむさぼるように読んでいました。
仕事がないから時間はいくらでもあり、
開館時間から閉館時間までいたこともよくありました。

「TKCのレシピを全部盗んでやろう!」
それくらいの「不撓不屈」の精神で、
雨の日も風の日も毎日のように通いました・・・。

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