私の独立開業日記 その7
年賀状大作戦
DMさえ「ご法度」の業界です。
年賀状ならいいだろう。すぐ思いつきました。
つまり広告とは「不特定多数」を相手にするものです。
「特定少数」に対して告知することは「広告ではない」
そう考えました。
ところで、その年賀状というのは昔から私は大事にしています。
脱サラした際に、それまで関わってきた会社関係の知人、友人、先輩
その他すべての人に挨拶状と年賀状を書きました。
8年間しか野村證券に在籍しませんでした、多くの方々に知り合いました。
これはこれ自分の財産だと思っていました。
「今までのお礼とともにまたどこかでまたお世話になるかもしれない」
そう思ったからこそ、すべての方々に礼状を書きました。
300枚くらいは書いたでしょうか。
その後年賀状も出し続けていました。
多くの知人、友人、同僚、先輩達は「税理士試験頑張れ」と
応援してくれていました。
そういった方々にまた改めて、試験合格の報告と
開業予定の連絡をしました。
心から喜んでいただいた方も多かったと思います。
不思議なもので、それまで疎遠だった方々からも
多く返信をもらいました。
「君は合格すると思っていたんだ」
そんなものなのですね・・・。
ところで、そういう自分のビジネス上の知人達を
「ベースマーケット」と呼ぶそうです。
マーケティングの用語なのでしょう。
外資系の保険会社に転職した友人から聞いたフレーズでした。
このベースマーケットというのは独立開業では大事なのですね。
やはり自分の基盤となるマーケットがどれくらいあるかなのですね。
元旦の夜に一本の電話がありました。
なんと20年ぶりの聞き覚えのある高校時代の担任からでした。
「合格よかったね。おめでとう。」
心から喜んでいただいているのが本当に電話から伝わってきました。
実はその先生は脱サラ後、ことあるごとに励ましの手紙を、
送りつづけていただいた、まさに恩師でした。
私も本当に感動して、つい電話口で涙ぐんでいました。
「こういう応援してくれる方々のために頑張ろう」
独立開業は孤独なものです。
でも一方で支えてくれる方々もきっと見つかるはずです・・・。
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