残念!サリンビール!?
キリンビールとサントリービールのハーフ&ハーフはうまいか不味いか?
誰も試したことはないでしょう。
でも、やはりというか幻で終わりました。
上場企業と未公開企業の対等合併なんかあるかどうか。
皆不思議に思っていたことでしょう。
これは商法学者の格好の研究材料になったでしょうね。
きっとこれから多くの論文が発表されるのでしょう。
商法のお話は専門家に任せておいて、税法の専門家として少し突っ込みを。
キリンの上場名は「キリンホールディングス」。この発行済み株式数を
EDINETで見ると9億8450万8000株です。
このEDINETってご存知ですか?
上場企業の詳細なDATAが誰でも簡単にネット上で見れるサービスです。
私はこれを良く見ます。上場企業の秘密が隠されているから・・・。
この9億8450万8000株に昨日の終値1,337円をかけると、
なんと1兆3162億8719万6000円!!
これがまさに時価総額です。
これをサントリー側が対等合併を主張したのですね。
ということは、未公開企業のサントリーの株価も1兆を
超えるということなのでしょうか。
新聞では1対0.5とか0.6とか出ていましたが
仮に1対0.5としても6581億円です。
これを創業者一族が持株会社を通じて9割も持っているらしいので
6,581億円 × 0.9 = 5,923億円!!
これはすごいですね。
一族何人がどういう比率で持っているかは、確かに非公開会社ですので
公開されてません。
相続税の最高税率はご存知ですか?
遺産が3億円を越えると50%です。
どう考えても50%持っていかれる一族なのでしょう・・・。
ちょっとなまめかしいお話ですね。
ところで「会社は誰のもの」という、私のよく取り上げるテーマからも
非常に興味ある事案でした。
上場企業は、会社は株主のもの。
未公開企業は、オレ=社長のもの。
先日ご紹介したユニクロの柳井社長は、会社はお客様のものでしたね。
ビールはビールを飲む人のものとはやはり考えなかったのですかね・・・。
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