税金のことは税理士に任せているから・・・
確定申告時期になると、必ず脱税事件が摘発されます。
その脱税事件で会社の社長さんがよく言い訳で使われます。
「税金のことは税理士に任せているから」
確かに税金の難しいところは分からないでしょう。
でも・・・と思ってしまいます。
しかし、脱税事件なんてお話をブログで、取り上げるのはやめましょうか。
税金と言わず、会社の数字でも
「会社の数字はまったく分かりません。全部税理士に任せています。」
仕事柄そういう人にもよくお会いします。
税理士としてそれだけ信頼していただいて任せていただけるのですから
それはそれでうれしいものです。
でもそれだけでよいのでしょうか。
この確定申告時期に、小規模の事業の方々は、それこそ
「通帳のコピーと領収書をそのまま渡しているような」経理の方が
結構います。
こんな状況なら、まさに「全部任せている」と言えるのかもしれません。
これを我々業界の用語で「丸投げ経理」といいます。
少しカッコつけた言い方で「記帳代行」ともいいます。
でもこれも業界が勝手に決めた呼び名でしょうね。
本来ならご商売をやっている方にキチンと経理をやっていただきたいのです。
この記帳代行を専門とする会計事務所も東京では多いです。
中国にその代行会社を設立してそれを大々的にやってくるところも
実はあります。
でもそれで経営的によいのでしょうか。
自分のご商売の売上高も把握しないで経営しているのです。
景気の良い時ならそんな「どんぶり経理」でもよいのかもしれませんが
このご時勢危険だとも思いませんか。
しかも記帳代行料もバカになりませんね。
それで、ここでもたまにアップしているように、
できるだけ自分でパソコンを使って経理を簡単にやりましょうと、
本を書いたりセミナーもやったりしています。
でもなかなかそれをできない方が多いのは、
やはり日本の教育制度が悪いからではないでしょうか。
青色申告制度はすべての経営者に帳簿を義務づけています。
それなら義務教育で、それこそ簿記会計の基礎でもやるべきだと
思いませんか・・・。
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