所得制限について その3
税制改正大綱も発表されましたね。
「子供手当て」に所得制限をもうけない見返りに
やはり子供への扶養控除もなくなるとともに
18歳までの特定扶養控除も削られることになってしまいました。
これが良かったか悪かったか、今日はそのことを独断と偏見で!?
話しましょう。
今、年末調整で多忙な現場の税理士として思うのですが、
子供がいながら、所得控除ができない人が実際に多いのですね。
不景気と昨今の増税で年末調整の還付金額も激減しています。
所得控除というのは、払うべき税金がある人から控除できるのですね。
所得がもともと少ない、もしくはない人にはあまり関係のない制度です。
逆に所得の高い、つまり金持ちの方には税金が少なくなってしまいます。
そういう税制の立場ではこの「子供手当て」の制度は賛成ですね。
この制度ができても、貯蓄に回ってしまうのではないかとか、
塾など教育産業が儲かるだけではないかという指摘もあるようですね。
確かにすぐ実効性のある景気浮揚策ではないかもしれません。
でもここで、また誰でも言っていないことをいいましょう。
この「子供手当て」で起業開業する人が増えるのではないかと
期待しています。
これは私自身の経験談です。
私が脱サラした17年も前のことですね。
当時子供が二人もいながら、野村證券を退社しました。
「これから勉強して税理士になります!」と。
それから大原簿記学校に通い出したのですが、
学生ですから当然無収入ですね。
その時、本当に「子供手当て」が欲しかったですね。
今の方々はうらやましいです。
人気ブログ?「夢をかなえるゼイ」でよくいいますが
「子はかすがい理論」という言葉があります。
子供がいると、なかなか脱サラなんてできないです。
「無収入になったら、この子供たちはどうする?」
そう思って辞表を破り捨ててしまうものです。
これから、この「子供手当て」によって、思い切って脱サラ起業する人が
増えるのではないでしょうか。
そういう意味で長期的な「景気浮揚策」ですかね?
あの頃、ドラマかなんかで「DINKS」という言葉が流行っていました。
「ダブル・インカム・ノーキッズ」
バブルの余韻のあったあの頃、共稼ぎで子供作らずリッチに生活を楽しもう
ということがよく言われました。
でも私は違いました・・・。
17年前私がよく冗談でいった言葉です。
「ノー・インカム・ツーキッズ」
本当に「子供手当て」がうらやましいです・・・・。
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