だるまさんの日(がんばれ税理士受験生!) その2
「ん~。あ~。」
しばらくの間、ほとんど「酸欠の金魚」のように喘いでいました。
約10分が経過し、「初めての夏」が終わりました。
勉強もしていないせいもあり、それ以上やっても無駄だとあっさり
あきらめました。
退出までの20分間(覚えなくてもいいことですが
試験開始から30分は退出できません)
試験場をマジマジとながめていました。
ちょうど早稲田大学の階段教室の一番後ろの席で
試験場をまじまじと眺めていました。
なかなか試験中に試験場をゆっくり見回すことはできません。
まさに「貴重な」体験でした。
さっきのタオルの大学生も自信ありげに電卓を叩いています。
そのほかにもカリカリとペンを走らせている者。
考えながらも答案にくらいついている者。
それでもやはりいました「ダルマさん」が。
それもかなりの数。
みな私のように税理士試験を甘くみてきたのでしょうか。
ほとんど腕を組んだまま何も書かず喘いでいました。
試験開始から30分が経過し、試験官から退出してもよい
との宣言がなされるや否や、一目散にその「ダルマさん」たちは
退散していきました。
この人たちは一応受験者にもカウントされているので、
合格率を下げているありがたい人たち(?)
のはずです。
その年は図らずも私もそんな「ダルマさん」の一人でした。
何も書けなかったのですから、結果は当然0点、
全受験者の中でダントツのビリでした。
その年の12月。国税庁から結果通知の「お手紙」がきました。
でも武士の情けか、
「あなたは0点でしたので、もう受験しないで下さい」
とまでは書いていませんでした・・・。
(吉田信康著 「税理士試験こうすれば合格する」より)
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