裸でも生きる(講談社BIZ) その2
スポコン物語のつづき。
「柔道一直線」が今度は「東大一直線」ではなく
慶応大学を目指します。
本人曰く、「偏差値40台の工業高校」から、なんと慶応大学を狙うのです。
「本当かよ~。」
と突っ込みたくなりますが、これまた必死の頑張り。
苦労の末、見事合格します。
「ヤッター!」
本人以上に読んだ人も一緒に喜んでしまいます。
しかし、慶応大学に入ると、今度は「語学コンプレックス」に悩みます・・・。
でもまたここで彼女の「ど根性」。
語学力の必要なアルバイトをしながら、自ら語学を克服してしまうのですね。
このあたり彼女の持つ、潜在的なパワーに敬服してしまいますね。
そうやって、語学力や国際支援の経験を武器に、学生の身分ながら、
あこがれのニューヨークでの国際機関で途上国の援助の仕事に
つくことができます・・・。しかし
「何かが違う・・」
そう感じてしまって、アジア最貧国のバングラディッシュに行くことに
なります。
せっかく慶応大学を卒業したのに、就職もせず
バングラディッシュの大学院へ・・・。
何かこのあたりの脈絡はよく分からいのですが、
今時の学生ベンチャーの典型例なのでしょうか・・・。
でも、このあたりでもドラマ化しても十分楽しめるでしょうね。
波乱万丈の女子大生ヒロイン。
途上国の援助の現場を見ようとするのは
この彼女の特有の感性、さすがですね。
ここで、日本テレビの「行列のできる法律相談所」を思い出しました。
日本のタレントが書いた絵を無理やりオークションにかけて、
その法外なカネでカンボジアに学校を作ろうという
やや俗悪な(失礼!)「大義名分の立派な」プロジェクトのお話。
視聴率という意味ではすばらしい番組なのでしょうけど
「ただ学校を1つ作るだけでその国が幸せになるのか!」
誰もが突っ込みたくなるところですが、
この山口さんに意見も聞いてみたいですね。
日テレをこれ以上批判しませんが、
この山口さんの途上国の援助をするために
単身現場に飛び込む・・・。
この姿に素直に感動します。
これこそがベンチャースピリッツでしょう。
日テレに反省を込めて、ぜひ山口さんの「ドラマ」を作っていただきたい
ものですね・・・。
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