かばんの真実 その40
この相続時精算課税の税率20%というのは
今までの贈与税に比べたら、「とんでもなく」安いのです。
以前ご説明したとおり(11月10日のブログ)、
1000万円を超える贈与税は税率なんと50%となってしまいますからね。
だからこそ今まで、高額な贈与が行われてこなかったのですね。
「相続対策で生前に財産を移転しておきましょう。」
といくらご説明しても、やはり税金というキャッシュが出て行くのは
嫌われるのです。
ここで、もう一つ説明しておかなければいけませんが、
今までの贈与税の税率と相続税の税率を比べたら、
だんぜん相続税の税率の方が安いですからね。
この相続時精算課税制度ができる前は、無理して、生前に贈与するより、
亡くなったあとから相続により財産を移転した方が、
結局税金が安くなるということが実際多くあった訳です。
(ここ説明するともっと難しくなるのでサラッと・・・突っ込み禁止です!)
だからこそ、今まで贈与というのが「嫌われて」いた訳です。
お分かりになりますか。
この制度改正によって、国を挙げて事業承継対策を後押ししてくれたのです。つまり、
「税率安くするので、もっと贈与税を好きになってください。」
と国税庁が言い出した訳なのです・・・!?
« かばんの真実 その39 | トップページ | かばんの真実 その41 »
コメント