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2008年11月 7日 (金)

かばんの真実 その34

ご説明してきたように四代目信三郎氏が大変努力され、
この一澤帆布の業績を伸ばしていきました。
でも
「自分の親にもしものことがあったらどうなるだろう?」
そうご本人が常に思っていたかどうか分かりません。
多分4代目はそんなこと思わないような経営者で
しかも職人気質の方ではなかったでしょうか。
これも私の過去の経験則ですが、仕事一辺倒な方が
自分のことを省みたり、ましてや親の相続まで想定することなど
まったくないように思います。

ただ、周りの税理士や弁護士あたりが、
多分入れ知恵したはずです。(これも推定です)
以前書きましたように、この頃の銀行や証券会社
この株式の相続問題で大騒ぎ(!?)していましたので、
こういうお話は誰も言わなくても自然と耳にはいってきたかもしれません。
相続対策をしないと大変なことになります!」
そう「挨拶代わりに」銀行の担当者は常に言っていたはずです。
ついでにこれも付け加えていたはずです。
借金して・・・すれば・・・」と。

実は私の調べたところによれば、
やはり自社株の生前贈与が行われていたようです。
「26.6%が四代目信三郎氏側へ生前贈与されていた」
という記事がこの問題を取り上げた雑誌にありましたので、
多分そうだと思います。
三代目のお持ちの自社株を贈与したのだと思います。
でも、やはり株価が高すぎて動かすのに
かなりの税金がかかったはずです。

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