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2008年10月 7日 (火)

かばんの真実 その20

自分の商品が有名デパートで売られることは、
作り手にとって大変名誉なことだと思うのです。
私もある飲食関係の会社の顧問を引き受けた時、
その社長さんは「いつかデパ地下で売ってみたい。」と
夢を語っていました。

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しかし、一澤帆布はなぜ京都一店舗にこだわるのでしょうか?
これは4代目の確固たる経営哲学なのです。
あくまで製造直売にこだわるのです。
本当に一澤帆布は、京都にある自前の工場で作っていて、
下請けの製造部門も、販売部門の関連会社すら持っていません。

社長は、
自分の目の届く範囲の仕事をしているのが一番間違いなく、確かだ。」
そう思っているのです。
事実、一社で一人の社長さんがすべてを取り仕切っています。

またこれも有名なお話ですが、売り場の横に社長夫妻の机があります。
店からお客さんがあふれかえるほどなのに、敢えて売り場を拡張せず、
売り場の横に机を設けて社長夫妻が陣取っているのです。
これは、修理サービスやお客さんの細かな注文、時にはクレームなどに
応じて、お客さんの動向や商品ニーズをつかむためなのです。

以前ご紹介した牛乳瓶配達用のカバンあれが改良されて、
その結果、大ヒット商品であるトートバックに進化しました。

やはり、これも製造直売だからできる絶大なメリットなのでしょう。

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