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2008年10月28日 (火)

税理士は「後ろ向き」の人種 その2

「後ろ向き」という過激な言葉なのですが、
実はこのお話は、私が講習会の講師をやる時のネタなのですね。
たまには私自身のネタバラシでもしましょうか。

どういう意味だかお分かりになりますか?
これ講習会の最後あたりにやると、結構ウケます。
「なるほど!」
と感心されてしまうのですね。

まず、この「後ろ向き」というのは、「否定的」とか、「消極的」とか
ネガティブな意味ではありません。
でも、講習会での受講者は必ずそう確信しているのですね。
このあたりも、この業界人として反省すべき点だと思っています。

・・・あまり引っ張らずに、このあたりで正解を言っておきましょう。
「後ろ向き」というのは、文字通り、「過去しか見ていない」という意味
なのですね。
未来を考える仕事ではなく、過去を扱う仕事だからでしょうか。
例えば、今頃ですと平成20年8月期の決算の申告時期ですね。
平成20年8月期の決算を依頼に来られているお客さんと税理士が話している時に、
通常は税理士の目は、「平成19年9年から平成20年8月」までを見ています。
「平成19年12月のこの支出はなんですか?」
「平成20年1月の勘定科目は・・」
という具合に、まさに「過去しか見ていない」のです。
個人の確定申告のお話の方が分かりやすいですか。全部昨年のことですからね。

もし、そのお客さんが輸出関連企業だったらどうでしょう。
申告より何よりも、これからの為替相場とその影響に興味があるはずです。
また通常の経営者でもそうです。
過去の勘定科目がどうのこうのより、これからの経営をどうするかに
当然興味があるはずですね。

この点本当に税理士は海より深く反省すべき点だと思っているのです。
つまり、「税理士は過去しか見ていないし、経営者は将来しかみていない。」

本当に「海より深い」ギャップがあるのです!

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