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2008年10月 6日 (月)

かばんの真実 その19

一澤帆布の「売り切れ御免」「日本のルイ・ヴィトン
という言葉と、さらに「京都商法」ということが話題になりました。
これもマスコミに何度か登場したお話です。

これだけ売れ続けているのであれば、デパートに卸しをしないかとか、
店を出さないかという話が来ることを誰でも想像つくと思います。
私が、高島屋のやり手バイヤーだったら、
本当に社長のところに日参してでも出店を勧めていたでしょう。


また銀行の凄腕支店長だったら、
「もっと売り上げるために、いくらでもお金をお貸ししますから、
地方に工場を作りませんか」とか、
それこそ今なら「中国ベトナムに工場でも作りませんか」
という提案をするでしょし、
敏腕証券マンであれば会社の上場を勧めるし、
有能経営コンサルタントであったなら、拡大経営を勧めたでしょう。

でもこの4代目はすべてお断りしたのです。
なぜだかお分かりになりますか。
この点、経営哲学として非常に興味を持ちました。

マスコミもこの点よく理解していなかったのではないかとも思います。
単に京都にこだわるから「京都商法」ではないと思うのです。
これから申し上げることは、この不況を乗り切る処方箋でもあり、
まさに実践「カバン経営学」です!

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