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2008年9月17日 (水)

囲碁のお話 その3

当時、市谷の日本棋院に「木谷会」という教室がありました。

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今では伝説となってしまった教室なのですが、
その頃全盛極めていた木谷門下の棋士達が熱心に運営していました。
生徒が30人くらいしかいないのに、先生は常に10数人もいました。
その先生達も当時の大竹名人を始め、石田、加藤、武宮
当時の三羽烏、その後タイトルを総なめにしていった趙(治勲)
小林(光一)など早々たるメンバーが指導していました。
(碁を知らない人はまったく分からないと思いますが、
碁を少しでもやったことのある方なら、皆必ず分かる超有名人達です。)

ただ中学生になったばかりの私は、そんなおじさんたち
まったく興味がなく、故木谷礼子プロ、小林千寿プロ、小川誠子プロなど、
美しくてやさしいお姉さま方より熱心に指導してもらっていました。

当時その教室内で大人に混じって小中学生が確か5、6人在籍していたと思います。
そのほとんどがその後プロ棋士になっていますから、
やはり伝説の教室だったのでしょう。
面白いように棋力が上がっていって、何度か教室内のリーグ戦で優勝したり
して楽しかった思い出しかありません。

ただ、ここで私の人生初(!)の挫折を味わうことなります。
中学2年生の冬、当時確かに棋力4、5段はあったと思いますが、
プロの道はキッパリあきらめました。
才能がないと自ら判断しました。
この判断は正しかったと今でも思っています。
(そんなにエラそうに言うほどのことでもないか・・・)

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