« かばんの真実 その1 | トップページ | かばんの真実 その3 »

2008年9月 1日 (月)

かばんの真実 その2

では、一澤帆布の歴史から説明していきましょう。
創業者 一澤喜兵衛氏は大変ハイカラな男だったようです。
まず明治19年に、京都で初めてドライクリーニング店を開業しています。

91_2

また、文明開化の中、西洋バンドに憧れ、「京都バンド」を結成し興業でも
活躍しました。
この頃に家一軒くらいの値段だった(!)ミシンを買い、
天幕や帆布を作り出しました。これが明治38年、一澤帆布の創業です。

もうここまでで、「突っ込みどころ」満載ですね。
つまり、明治の「元祖ベンチャー企業」だった訳です。
しかも、いわば桑田圭佑が青山学院で学生ベンチャーを起こし
巨額の資金を投入して電子計算機を開発したような、(すこし変な喩えか・・・)
初代はなかなかの人物だったと思います。

事業承継の観点から大事なことは、京都という地域性に着目したいと思います。
日本の伝統文化を受け継ぐ土壌が備わったところです。
当然事業承継ということが重要視される土地柄でしょう。
また、明治の創業という「老舗」という呪縛も大事な点です。

« かばんの真実 その1 | トップページ | かばんの真実 その3 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: かばんの真実 その2:

« かばんの真実 その1 | トップページ | かばんの真実 その3 »