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2008年9月30日 (火)

かばんの真実 その15

一般的には、天然繊維の帆布は重量があり、
長い間使用していると日に焼けて色褪せたり、
縮んだり型崩れする欠点があります。
しかし、化学繊維は丈夫だし、腐らないし、退色もまた縮まない
といういいこと尽くめなのです。
よって現在では、合成繊維の帆布が主流になってしまった
というのはだいたい想像つくと思います。
本当に今や帆船の帆もヨットの帆も全部ナイロンになっているのですね。

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事実、帆船の帆だけでなく、戦後屋外で使用する帆布は、
綿から99.9%化学繊維にとってかわっているそうです。

そうなると、戦後は帆布の業界はどうなったかお分かりになりますか。
結果的に、天然繊維の帆布の需要が激減してしまったことで、
質も低下してきてしまったのです。
ということは、天然繊維を取り扱う一澤帆布にとって、
良いカバンを作り続けるために、良質な材料をいかに確保することが
経営上重要なポイントだったかお分かりになると思います。

この難題に対して、一澤帆布の社長さんはどうしたでしょうか。
やはり、ここで優れた経営手腕を発揮していくのです・・・。

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