かばんの真実 その12
昭和58年信三郎氏は35歳の若さで社長になります。
社長に就いた直接のきっかけは、
信夫氏が巻き込まれた地上げ騒動だったらしいですが、
難局をうまく乗り切り、名実とも社長になりました。
信夫氏は、社員の前で、
「これからは信三郎が社長や。」と報告し、得意先にも共に挨拶回り
したそうです。
再三言っていますが、挨拶なんかどうでもよく、
ここで本当の事業承継をすべきだったのでしょう。
また昭和58年というところがミソです。
この意味お分かりになりますか。
その後バブルが訪れてしまうのですね。
結果論かもしれませんが、そこで株式の移動が行われていれば
その後の悲劇は防げたと本当に思うのです。
その後に起きる相続と言う不幸にまったく気がつかず、
お二人で力を合わせて会社発展させていきました。
その後25年間会社は売上を延ばし続けていきます。
結果的に会社の価値を引き上げ、株価も上がっていったのでしょう。
経営者としてすばらしい力をお持ちなのに・・・。
こういうこともあるということを専門家として心得ておくべき事案です。
ただお二人のファンとしても何とかしてあげたかったと本当に思います。
誠に残念!
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