かばんの真実 その10
登記簿謄本で調べたところ、
一澤帆布は昭和36年に、資本金1000万円で設立されています。
多分、三代目信夫氏が全部保有していたと思います。(推定です。)
そこで、その価値(つまり株価)が問題になりますが、
「当時の会社は実質的な赤字経営で給料の支払いに困るような状態でした・・・。」
(信三郎氏HPより)と言っていることからことから、多分赤字会社であれば、
価値としてはそれほど高くはなかったはずです。
思い切って、そこで持ち株を後継者の信三郎氏に贈与すればよかった
のでしょう。
ただ、ここで「生前贈与をしたい・・」と自ら言い出すような経営者は
誰もいないはずです。
顧問弁護士や税理士が正しくアドバイスすべきであったと思うのです。
そうすれば、その後の悲劇は防げたはずなのです。
そこで、もし長男の方が文句を言ってくるのであれば、
それこそ、そこで兄弟間で、しかも三代目がお元気なうちに、
本当にちゃぶだいをひっくり返しても、よく話合いができたと思うのです。
厳しい言い方しますが、
この事件は顧問の先生の指導ミスでもあったのではないか
とさえ私は思うのです。
ちょっと言い過ぎかもしれませんが、顧問業をなりわいとしている身として
他人事でもいられません。
ところで、ここで「贈与」といった瞬間!
「将来の遺留分の・・・」と突っ込んでくる真面目な弁護士先生が
でてくるでしょう。
良かったですね。これから行われる民法改正がここで話せるのです!
私がこれまで一生懸命説明したネタをどうぞ使ってください。
ただ私はこのお話を今するとややこしくなるのであえて触れません。
お得意の弁護士先生に教えを請うてください・・。
喜んで訳の分からない説明をしてくれるでしょう!?
(今「誰でも分かる遺留分物語」を"脱力系"執筆中です。そのうちに・・・。)
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